四旬節第5主日A年

福音=ヨハネ:11-45


「わたしは復活であり、命である。わたしを信じる者は、死んでも生きる」(ヨハネ11:25

 

 イスラエルの民は、バビロン捕囚によって「死んだ民」となった。希望を失った民に神はエゼキエルを通して、墓の中の死人がよみがえるように「死んだ民」をよみがえらせると約束される。そしてそれは成就された(第一朗読=エゼ37:12-14)。死からのよみがえりというテーマは、ラザロのよみがえりの出来事(今日の福音)につながっていく。ここにおいても、強調されるのは信仰ということだ。「信じる」ということばが繰り返し使われている。さらに、ラザロのよみがえりよりもはるかに偉大な「復活」が約束される。この「復活」について、パウロは「(あなたがたの)内に宿っている霊」をもって、はっきりと語る(第二朗読=ロマ8:8-11)。マルタの信仰に応えてイエスは、「わたしは復活であり、命である」(ヨハ11:25)ことをお示しになる。