2020年2月2日 ドロミー像

 年末に教区事務所に立ち寄ったら、玄関に「降誕セット」が飾られていました。どこか見覚えがあると思ったら、ベツレヘム修道会で作られたものでした。30年程前に、パリの街中を散策していた時に、ベツレヘム会のお店に偶然出会いました。この修道会は1986年にフランスで誕生した観想会で、会の運営を支えるために、修道院の工房で、イコンや木彫りの像、ドロミー像などを製作・販売しています。ドロミー像は、フランス南部、ピレネー山脈寄りにあるモンペリエ近郊のムジュール修道院で作られています。ピレネー山脈で採れるドロミー堆積岩を潰し粉状にしたものに樹脂を混ぜ、型に流し固めて作られます。堆積岩の地色のせいで像の肌の色が小麦色であるため、東洋風で柔和な雰囲気を醸し出しています。