『典礼暦年の一般原則』(49番)は、四旬節の意味について、次のように説明している。
四旬節は、復活の祭儀を準備するために設けられている。四旬節の典礼によって、洗礼志願者はキリスト教入信の諸段階を通して、また、信者はすでに受けた洗礼の記念と償いのわざを通して、過越の神秘の祭儀に備えるのである。多くの人々にとって、しばしば重苦しく思われる四旬節の各主日の朗読は、体系的で豊かな内容のものである。教会は、復活徹夜祭に入信の秘跡を授かる洗礼志願者のために、また神とのより深い和解、イエス・キリストとのより親しい交わりを持つために、すでに受けた洗礼の恵みに生きようと自己刷新に励む信者のため、四旬節がカテケジス(要理教育)にとくに力を入れる時期となることを望んでいるからである。まず、四旬節(A年)の各主日の朗読の一覧表を見てみよう。