四旬節第3主日A年

福音=ヨハネ4:5-42


「わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る」(ヨハネ4:14

 

 神はイスラエルの民にホレブの岩から水を与え、キリストは信じる者に「生ける水」を与える。第一朗読(出17:3-7)と福音(ヨハ4:5-42)は、霊的な岩であるキリストに対して鮮やかな対照を示す。それは、イスラエルの民の不信仰と、サマリアの女(サマリア人)の信仰である。すなわち、イスラエルの民の不信仰は「主を試みる」という形で現れる。しかし、キリストはまさにこのような不信仰な者たちのために死んでくださった(第二朗読=ロマ5:1-2,5-8)。サマリアの女の信仰を求める心に、イエスはメシアとしてご自分を現される。そして、他のサマリア人たちもイエスのことばを親しく聞いて信じた。私たちが義とされるのはまさにこのような信仰によってである(第二朗読)。ここでもサマリアの女という素晴らしい信仰の模範が私たちに示されている。